京都・やきもの倶楽部

           ■ ギャラリー


京都・やきもの倶楽部 第3回作品展
平成27年10月16日〜10 月18日
賛助作品

紅彩花器
  市川 博一 (陶芸家・京都府)

高:33×幅:24×奥:20 (cm)
手びねりで成形し、素焼き後、白化粧施釉して本焼成、赤の上絵付け。


蟹形香爐
  今井 眞正 (陶芸家・京都府)

高:20×幅:27×奥:13 (cm)
高爐は本来静的なものですが、それに動きをつけるために、蟹の形を参考にさせていただきました。ちょこちょこと動きそうに感じていただければ、私の狙い通りです。

緋雨水指
  加藤 丈尋 (陶芸家・京都府)

高:21×幅:18×奥:18 (cm)
上絵の銀で一面に線描を描いた作品。
銀の亀裂が特徴的。

白釉流線花瓶
  谷口 正典 (陶芸家・京都府)

高:27×幅:22×奥:22 (cm)
水の流れを一本ずつヘラで削って表現しています。


刻 ―
  谷口 良孝 (陶芸家・京都府)

高:29×幅:28×奥:10 (cm)
普段制作している作品とは違って、薪窯で焼き上げた作品です。


  寺池 尚孝 (陶芸家・京都府)

高:22×幅:30×奥:30 (cm)
何かを求める姿を表現しました。

午年の私
  森田 隆司 (陶芸家・京都府)

高:25×幅:30×奥:10 (cm)
去年還暦を迎え、私の干支(午)を擬人化し、陶芸作業を表現しました。思えば遠くに来たものだ…。
              受賞作品        (講評 今井眞正)
京都やきもの倶楽部 会長賞

ANGEL-03
  布目 温 (会員・神奈川県)

高:40×幅:12×奥:32 (cm)
履き慣れたブーツをお手本に、革の風合いを赤土で作りました。ANGELはブーツメーカー名です。

講評
ご自身のブーツを表現した作品で、その形状もさることながら、釉の質感や色合いなども相まって独特の世界観を創造できたと高い評価を集めました。今後の展開が期待されます。
京都やきもの倶楽部 副会長賞

金彩皆具
  二場 寛治 (会員・大阪府)

高:20×幅:20×奥:20 (cm)
高:19×幅:8×奥:8 (cm)
高:6×幅:6×奥:6 (cm)
高:9×幅:17×奥:17 (cm)
11月に京都で茶会をしますので、少し遊び心を考えて作りました。

講評
皆具という今までにない作品で、それがまず目を引くところでした。うっすらと金彩を施した作品は、土の温かみと金属の光沢により面白い質感となりました。それがフォルムともマッチングしており、どのような茶会を催されるのか、期待感を抱く作品でした。
京都やきもの倶楽部 奨励賞

背中あわせ
  安部 邦子 (会員・神奈川県)

高:35×幅:30×奥:30 (cm)
ろくろでひいたパーツを組み上げる手法で制作。背中あわせでも、互いが気になる猿の親子です。

講評
張りのある形を連続させ、つなぎ合わせるという方法で、非常にシャープな造形なのですが、そのシャープさをうち消すような装飾と愛らしい表情の顔で、作品として訴えかけてくるもので、作品としての完成度は非常に高いものでした。
京都やきもの倶楽部 奨励賞

小宇宙
  的野 寿代 (会員・広島県)

高:10×幅:24×奥:24 (cm)
壺の中に宇宙があるように土とたわむれ、生まれてくる姿に命を吹き込めればとおもい、形造りました。

講評
重量感のあるフォルムに思い切りのいい面変化を加えた、大変緊張感のある凝縮された美しさがある作品で、その蓋を開けるとどのような物が入っているのか楽しみになる作品でした。私としては八寸として色とりどりの料理が入っているのを期待しています。
京都やきもの倶楽部
 清水焼の郷賞


悲しみのコンチェルト
  平須賀 三郎 (会員・千葉県)

高:20×幅:15×奥:15 (cm)
早すぎる友の死を悼み、旅立つ姿を後姿の女性像で、見送る者の心の痛みを透かし彫りで表した作品に仕上げました。

講評
審査する者も唸らせる繊細な表現が印象的な作品でした。テーマも深い慈愛に満ちたものをストレートに感じることができます。今後、その繊細さに大胆なテーマが加わればどうなるのか、非常に楽しみな作品でした。
京都やきもの倶楽部
 清水焼の郷賞


想響
  増田 淳三 (会員・京都府)

高:33×幅:50×奥:27 (cm)
薄くて軽い造形物ながら、焼成中の変形は炉の神様頼り、何とか原型通り仕上がった。

講評
独特の手法で創られた作品で、その技法を全面に出す造形もよく考えられたものだと感じました。今後は、より手法に引っ張られない物への取り組みを期待したいと思います。



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